基本を押さえつつ、美しい組み合わせを
振袖コーディネート講座
振袖に限らず、着物のコーディネートには基本ルールがあります。
そのルールをおさえつつ、二十歳らしい振袖コーディネートを解説していきます。
Style01 基本コーデ: 振袖の柄の色と、小物の色のリンクがポイント

清楚な白地に色とりどりの四季花が咲き誇る振袖。ゴールドの帯に、着物の花々と同じオレンジ色の帯揚げ、若葉色の帯締めを合わせ、初々しいイメージに。振袖の柄の色と、小物の色をリンクさせる手法は、コーディネートの基本のひとつです。

小物
白の刺繍半衿でさらに初々しく。帯に描かれた大きな花の文様も印象的です。

帯結び
若々しく愛らしい「ふくら雀」をアレンジした帯結び。おめでたい日にふさわしい結びとされています。
Memo
小物選びのヒント
可愛らしさをプラスするには「かのこ絞り」の帯揚げが効果的
絞りの帯揚げは若さの象徴。可愛らしさを引き立ててくれる一押しのアイテムです。

Style02 古典柄コーデ: 鮮やかな金彩や古典柄を、深紅のアクセントで引締め

群青に、赤や金の雲取り紋様が鮮明に描かれた古典の振袖。亀甲文様の帯を合わせて格調高い正統派イメージのコーディネートに。重ね衿と帯揚げの色を深紅で揃え、アクセントカラーとして見せると全体がグッと引き締まって見えます。

小物
群青の着物の地色に合わせて選んだ帯締めに、さりげなくあしらった飾りも上品。

帯結び
伝統色で縁取られた亀甲文様の帯。古典の柄をリボンのように結び、華やいだ雰囲気に。
Memo
小物選びのヒント
「柄×柄」のコーデには、引き締め役となる濃い色の小物を
職人の伝統技を施した豪華な柄行きの振袖と帯のコーディネートには、はっきりとした色の小物を合わせると引き締まります。

Style03 ママ振コーデ: クラシカルな振袖をモダンな小物で個性的に

かつてお母様がお召しになった振袖。帯や小物のセレクトにひと工夫を加えると全く違ったイメージで着こなせます。おすすめは、少し大胆な色やモダンな柄を選ぶこと。お嬢様の個性やイメージに合わせて今様のコーディネートを楽しみましょう。

小物
黒を差し色にしたコーディネート。半衿と帯のカラーリングが独特の雰囲気を醸し出します。

帯結び
文庫結びをアレンジして、アシンメトリーなスタイルを楽しみます。
Memo
小物選びのヒント
クラシックな振袖は「モダン」な小物でイメージチェンジ
プレーンな振袖を華やかに見せるには、モダンなデザインの小物が大活躍。大胆なフラワー柄やストライプの小物でスタイリッシュに。
